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「こちら28歳、身長180cm、ハンサムでMBAのエンジニア。頭がよく、色白美人で、スリムな女性を求める」

 

新聞記事インドの英字新聞の日曜版には、カースト等の条件別に、花嫁、花婿とが両方掲載されている結婚相手募集広告が、別冊で付いてきます。 これはインド社会を知る上で非常に興味深いものです。

インド社会では「結婚」は非常に大きな意味を持っています。 これらの新聞広告も、自分の形容に「高学歴・高収入・高身長」を平然と用いますし、相手にも「色白、美人、スリム」など、要求することもレベルが高い! たまに「容姿は問わず」なんてものも見かけるのですが、よくよく最後まで見ると「写真を同封の事」……現実は厳しいものです。 結婚は家族間のつながりを作ることですから、当事者よりも親がお相手探しに奔走することが多いようです。 一度の掲載で、何と150通もの手紙を受け取った男性は、家族のお眼鏡にかなう人がいなかったそうで、いい結果は得られず。

時代は変わりつつあっても、インドの結婚観は今だ保守的のようです。

「夜9時は、CROREPATI(クロパティ)をお見逃しなく!!」

 

放映開始以来、高い視聴率を維持する人気番組があります。それが「クロパティ」。 この番組は、日本でも人気のある「クイズ・ミリオネラ」のインド版です。元はアメリカの番組がルーツだそうで、日本もインドもちゃっかり真似したようです。

細かいルールも全く同じで、違いと言えば、最高賞金額が1千万ルピー(約2千500万円)であることと、司会がインドの国民的スター、アミターブ・バッチャンであること。彼の魅力的な司会進行も、この番組の高視聴率の大きな要因です。

ときには有名人特集として映画スターが出たりします。まだまだこの人気は続きそう。