アユルヴェーダの起源は、今から溯ること4000年前と言われていて、今日でもインド伝承医学として、西洋医学と並び、病気治療や健康維持など、重要な役割を担っています。
また同時に、アユルヴェーダは人々の生活にも根付いており、インド人の暮らしとは切り離して考えられないものとなっています。
アユルヴェーダの哲学とは、身体と心の健康を考えることにあります。 旅で疲れた体を癒し、ストレスを解消するためにも、ぜひ体験してみたいものです。
まずはエステがいいでしょう。インドでは、「美」は身体からでなく、精神の安定から生まれると考えられているので、インドのエステは男性・女性ともに利用できます。 アユルヴェーダ・エステの本場は南インドのケララ州ですが、デリーにもありますので、南まで行く余裕のない人もご安心ください。
ドロニと呼ばれる木製のベッドに横たわると、南インドの女性が、特製のハーブオイルを塗り、優しくマッサージをしてくれます。心も身体もリラックスしていくのが実感出来ます。
インドのオイルと並んで、もう一つ欠かせないのが「ヘナ」。
へナは、木(ミソハギの木)の葉っぱを乾燥させた黄緑色の粉末で、髪につけるとトリートメント効果があると言われています。最近は日本のヘアサロンでも耳にするようになりました。 インド人はこのへナを愛用しています。
ヘナには染色効果もあり、黒髪の人はやや茶色味を帯びるだけでさほど色自体は変化しませんが、白髪の人がヘナを使用するとオレンジに近い色になります。 インドのヘアサロンでは、どこでもこのへナを取り扱っているので、ぜひお試しください。
またへナは、「メヘンディ」と呼ばれるタトゥーペイントアートにも使われます。 泥状のへナを肌に直接模様を描き、2時間程待ってから泥を落とします。すると皮膚に着色して、1週間ほどヘナ・タトゥーを楽しめます。
この緻密な模様は、一種のアートと言っても過言ではありません。 結婚を控えた女性は必ずこのメヘンディをします。 最近は子供から大人までファッションの一部として楽しんでいます。 バザールなどの路上にメヘンディ職人がいるので、ぜひチャレンジしてみてください。 片手25~100ルピーで、値段はバラバラ。交渉して値段を決めるのも楽しいかもしれません。
[KAIRALIAYURVEDIC(ケラリ・アユルヴェーディック)]
年中無休 7: 00-19: 00
TEL: 649 1803
Rockland Hotel (BF1), C-30, Panchshila Enclave
パンチシラ・エンクレイヴという住宅街のホテルの地下にあるナチュラルエステ。 本店は南インドのケララ州で、この店もケララ独特のアユルヴェーダに基づいています。 入口では南インドの女性が笑顔で迎えてくれます。 1時間程度のマッサージとサウナがついて、値段もお手頃。部屋数は4室あり、男性・女性で分けられているので安心して利用できます。日本人の顧客も多いようです。 マッサージはもちろんのこと、アイ・ケアやバックなど種類も盛りだくさん。まずは、ボディー・マッサージを試してみてはどうでしょう?
[BIOTIQUE(バイオティーク)]
日曜定休 10: 00-19: 00
Connaught Place A
インドの若者に人気の店。 ナチュラルなハーブ製品は肌質により選ぶ事が出来ます。 オイルだけでも数種類あり、シャンプー、ローションなど製品も多く用意されています。 ボトルもグリーンで統一され、雰囲気がイギリスのBODY SHOPと似ています。
[SHAHNAZ HUSSAIN(シャナーズ・フセイン)]
TEL 646 4574
M-86, Greater Kaikash-I
エステ
M-106, Greater Kailash-I
TEL 647 4338
シャナーズ・フセインという女性が創設したハーヴァル化粧品。 彼女自身の風貌は、日本人の美意識からは理解しがたいのですが、インドではカリスマ的魅力を発しています。 シャーナズ・フセインが経営するエステもあります。