東インド

ヒマーラヤ山脈の東端から南はベンガル湾に至るガンガーとブラフマプトラの流域、 そしてバングラデシュ北部と国境を接する地域。 独特の風土と誇り高いベンガル民族が、北インドとはひと味違う文化圏を作りだしている。 インドの思想と文化の発信地カルカッタは、デリーと双璧をなす、もう一つの中心地。

初めてインドに行くなら、ここから入らない方がいいとさえ言われる混沌都市カルカッタ。 排気ガスと埃と絶叫と貧富の差とが混ざりあい、路上生活者の生活も全面ムキ出しの、生命力とエネルギーがほとばしる都市なのだ。

チョーロンギー通りを南に行った所にあるカーリー寺院では、ベロ出し最強女神カーリーに捧げるためのヤギ首切り儀式が行われている。 インドパワー全開の都市だが、植民地時代の建物も多く、心静かに過ごせる場所もちゃんとあり、インド唯一の地下鉄も誇らしげに走っている。 有名な見所は、まずビクトリア・メモリアル。

そして、家系図まである白虎で人気の高い動物園、植物園、びっくり箱のようなインド博物館、そして詩聖タゴールの生家タゴール・ハウスなどなど。

カルカッタ大学構内にあるアストシュ博物館に足をはこんで、カルカッタの大学生と友達になってしまうのもいいかもしれない。 オイラは生きてるぜオーラがほとばしるカルカッタで、勝負してみよう!

ブッダガヤー

ここは、ブッダが菩提樹の下でついに悟りを得たという仏教徒にとって最高の聖地。 東南アジアや日本から来た仏教徒たち、仏教を心の支えに生きるチベット人、その思想に傾倒する欧米人など、ここを訪れる旅人は多い。

ここで修行をしている日本人僧も多く、印度日本寺では心静かに講話を聴き、座禅を組むこともできる。 経典にも登場するネーランジャラー川の対岸には、スジャータが乳粥供養をした前正覚山の岩山も見える。

手塚治虫の「ブッダ」を読んで感動した人なら、ぜひ行っておきたい地だ。ブッダガヤーを旅行先に含むはツアー例はこちら。

ブバネーシュワル

カルカッタからマドラス、またはその逆ルートでも通ることになるブバネーシュワル。 インド風情のつめこまれたこの町は、列車の窓から眺めるだけではもったいない。ぜひ、途中下車をしてみよう。

ビンドゥー・サガー湖の近くには古い寺院群が建ち並び、その高い塔を、空に向かって誇らしげに伸ばしている。 かつては、7000あった8世紀の寺院のうち現在残っているものは約100。中でも、リンガーラージャ寺院、ムクテシュワラ寺院、ラジラニ寺院が有名。

やさしい気風のこの地で、肩の力を抜いてみよう。

プリー

寺院がそびえるブバネーシュワルの町を出て、ベンガル湾に向かってひたすら南に進むと、プリー。ヒンドゥー教四大聖地の一つであり、心静かに休養できるビーチ・リゾートの地でもある。

のんびりとした感じのバザールをぬければ、白い砂浜と広いベンガル湾が広がっている。 巨大な山車と行列が町中を練り歩き、神への感謝と豊漁を願って、海の男たちが燃える大きな祭りも行われる。

漁師の町なので、おいしい魚も食べられる。

ラージギール

乾ききった黄褐色の風景の中、険しくそびえる岩々が見えてくると、そこはラージギールだ。 ここは出家したブッダが苦行に入り、晩年も長くとどまって多くの説法をした地として有名だ。グリッダクータ(霊鷲山)の山頂こそ、ブッダが住み法華経を説いた聖地。そこは今もブッダが「常在」する聖所とされ、土足は厳禁なのだ。

また、ラトナギリ(多宝山)の上には、日本山妙法寺が建てたストゥーパ(仏塔)が白く輝いている。 ラージギールを旅行先に含むはツアー例はこちら。

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