第八の聖地
クシーナガル

クシーナガル (かつてのクシナラ)は仏教巡礼の聖地で、ゴラクプールから55kmの場所にある。
“真理から生まれたもの”を意味するタターガタとなったブッダは、45年間の布教活動をし、すでに80歳になっていた。
パーパー村という所で鍛冶工のチェンダの茸料理を食べたブッダは、突然激しい腹痛に襲われ、
「私の友たちよ、よくお聞きなさい。形あるものは必ず滅するものです。怠ることなく修行に努めなさい」
という最期の言葉を残して、この地でその生涯を終えた。
これを記念して建てられた涅槃堂は、今もサーラ樹の木立の中にブッダの入滅を偲ぶように佇んでいる。

1876年に寺院で掘削された巨大な涅槃像は、熱心な仏教徒たちにとって最も重要なものの一つである。
この涅槃像は5世紀のクマラグプタ王朝時代に、敬虔な僧侶によってマトゥラーから運ばれたものだ。
ブッダの大般涅槃以来、マクタバンダーナの仏塔を含む仏塔や遺跡、グプタ朝時代に仏教の敬虔な信者であった王達によって建てられた礼拝堂や僧院などとともに、クシーナガルの町地全体が追悼の地となっている。

中国の僧であった法顕、玄奘三蔵、義浄らは、それぞれ異なる時代にクシーナガルを訪れ、当時零落していたこの地の様子を記した。
これらの記述書は数世紀の時間を経た後、考古学者アレグサンダー・カンニガム卿によって行われた遺跡発掘活動の際の重要な手掛かりとなった。

クシーナガルの観光名所は3つに分類される。
大般涅槃の地を記念してブッダの横たわる蔵が安置されている涅槃堂、10世紀のブッダの青岩像を祀ったマタ・クンワール寺院、そしてブッダが火葬され、その遺骨が八等分された場所と伝えられるラマバール仏塔だ。

お堂
手前のお堂が涅槃像安置されているお堂。
周辺の僧院跡もそれらしい古さを感じるがだいぶ修復されている。
後方のドームはクシーナガルの仏塔のカバーで、オリジナルはこのドームの中にある。ドームのカバーは完成当時金色だった。
古い仏跡写真を見るともっと傷んでいて、ドームのカバーもない。

涅槃像
涅槃堂に横たわる6メートルを超える涅槃像。
経典の通り頭北面西で金色の布が掛けられ輝いている様に見える。
この像は5世紀始めのハリバラという信者が寄進したものが奉げられている。