仏教遺跡巡り ブッダの歩いた道

インドには約700万人の仏教徒がいる。キリスト教徒やシック教徒よりも少ない。
ブッダは歴史上の人物で、今から約2500年前に地上をさまよい歩いた神の権化。
王子(ゴータマ・シッダールタ)であったが、29歳のとき、悟りと、そしてこの世の苦しみからの解放を求めて旅に出た。
そして35歳の時、ついにブッダガヤで涅槃(完全なる覚醒、悟りの境地)に至り、カースト制度やバラモン僧への依存無分別な神の崇拝を批判した。
ブッダは、弟子たちに説いた。

自らの経験の中で真理を追求せよ
存在するということは四諦(4つの実践的真理)のうえに成り立つ。
生きるということはすなわち、苦しみに根ざしたもの。
苦しみは世俗的なものへの渇望よって生じる。
この渇望を取り省くことで苦しみから解放される道を見出せる可能性がある。
そして、渇望を消し去るためには八正道を実践すること。
この八正道とは政権(正しい知覚)、正思推(正しい思考)、正語(正しい言葉)、正業(正しい行い)、正命(正しい生活態度)、正精進(正しい努力)、正念(正しい注意力)、正定(正しい瞑想)の8つである。
これらを、一つたりとも欠くことなく実践すれば、涅槃に到達することが可能となる。

教義は口伝であったが、弟子たちがこの記録し後世に伝えている。
ブッダの80年の生涯はそのまま教えの旅であった。その大きな足跡は今も金色に輝いている。

さあ、ブッタの歩いた道を辿ってみよう。

ブッダの歩んだ道 〜四大聖地〜
インドには数々の仏跡があるが、ブッダの生涯の中で特に重要な4つの出来事が起こった、ルンビニー、ブッダ・ガヤー、サルナート、クシーナガルを四大聖地と呼ぶ。
まず、ゴータマ・シッダールタ王子(のちのブッダ)生誕の地、ルンビニー。インド国境から30キロほど離れた、ネパールの穏やかな田園風景の中にある。
次に、厳しい修行を続けたシッダールタがついに覚りをひらき、ブッダ(覚った人)となった大悟の地、ブッダガヤ。運命の菩提樹は、今も静かにこの地に佇んでいる。
そして、覚りを得たブッダが初めて説法をした初転法輪の地、サルナート。ワーラーナシーから列車、リキシャで日帰りできる。
最後に、45年のあいだ苦しむ人々に道を説き続けたブッダが、ついに病によって世を去った入滅の地、クシーナガル。この地で、ブッダが最後に沐浴をしたというヒランニャバッティ川や涅槃像を目にすれば、厳かな気持ちになるだろう。

これら四大聖地を訪れれば、自然の威力と不思議な引力を感じ、普段忘れてしまっている仏教的背景に出会えるだろう。
かの三蔵法師や多くの仏教僧が、命をかけて旅し憧れた国「天竺」は、今ではこんなにも近い。

ルンビニ
(Lumbini)
ラージギール
(Rajgir)
ブッダガヤ
(Buddha Gaya)
サルナート
(Sarnath)
バラナシ
(Varanasi)
サヘート・マヘート
(Saheth Maheth)
サーンカーシャ
(Sankasya)
ヴァイシャリー
(Vaishahi)
クシーナガル
(Kushinagar)
サンチー
(Sanchi)
アジャンタ
(Ajanta)
エローラ
(Ellora)
アマラバティ
(Amrabati)
マトゥラー
(Mathura)
ナーランダ
(Nalanda)
コーサンビ
(Kosambi)